残暑も厳しい日が続いています、もう気づけば9月。
いちじくや柿などがあちらこちらで見ることができる季節となりました。
50代で婚活する人が増えている理由には、離婚した、相手を病気で亡くした。ということがあります。一度そういった経験をすると、なかなか恋愛に前向きになれないかと思います。でも、人間には素晴らしい回復する機能が備わっています。
それは、時間です。
どんなにつらいことでも、時間によって忘れていき、
癒され、少しずつ回復に向かっていくことができます。
私も、いつになったら立ち直れるのかな?と思ったことがありました。
とりあえず、半年、1年を目安に前を向こうと考えました。
1年過ぎ、3年目ぐらいになると心もかなり回復できてきます。
楽しいことでもやってみたいと思うようになり、
趣味で習い事を始めたりしました。
趣味の習い事で、出会う人たちによって、刺激も受け
世の中にはいろんな人がいるんだな~と考えたりします。
素敵な男性も現れたりします。
まあ私は見ているだけで楽しいのですが。
奥様をがんで亡くされた男性。
数年前に奥様が亡くなり、しばらくなにもする気になれずにいたそうです。
あまり喧嘩もしないご夫婦で、一緒に買い物にでかけたり、演劇鑑賞をしたり、
出かけたりしていたそうです。
たまたま受けた健康診断で、再検査となり大きな病院で検査を受けてみたところ、
すい臓がんということが判明しました。
場所的にわかりづらい位置なため、体調不良がなければ、気づきにくい場所。
余命半年もないということで、限られた時間を看病に費やし、
結局あっという間の3か月ほどで亡くなられたそうです。
やり残したことが、まだまだあり一緒にやりたかったね。
といってベッドで息を引き取る。
そんな経験をされていたので、もう恋愛や結婚などというのは考えたこともなかった。
ただ数年がたち、落ち葉をみたり、
窓からみる雪景色、桜が咲き、公園で遊ぶ子供たちをみているうちに、
「このまままでいいのか」と考えるようになる。
もう、しょぼくれた爺さんのようになり、一人で景色と会話するだけ。
それでいいのか、どうか。
今更、出会いの場はないと考えていたら、
たまたまご近所の料理サークルがあり、通ってみようと思い立った。
そこでいつも料理をてきぱき作り、笑顔が絶えない女性と出会い、
恋するようになる。
彼女もご主人を自動車事故で亡くされている。
いつもいつも頭の中に彼女のことが、忘れられず、、
仏壇に飾ってある亡くなった奥様の写真に申し訳ないと思いつつも、
料理教室を生きがいにするようになったそう。
いつしか、料理の腕も上がり、日本料理やイタリア料理を作るようになる。
せっかくなので、家族も呼んで食事会をしようと。
その食事会には子供たちも呼んで、和気あいあい。
そのお互いの子供の中にクラスの同級生だったことがわかり、
家族で大いに盛り上がったそうです。
自分たちだけなら、まあまあご飯を作る程度での付き合いだったけど
その子供たちが、後押しをしてなんと再婚をすることになるなんて。
それが一年前のできごと。
数年前は、まどの景色を眺め、さみしく暮らしていただけだったのに、
ひょんなことで行動した、料理教室で、再婚することになるなんて。
人生はわからないということです。
人は悲しみに打ちひしがれて落ち込むと、自分の気持ちを深く考えるようになります。
- 生きていることに苦しみ。
- 生きる価値を考える。
せっかく生きているのであれば、楽しく生きるに越したことはない。
奥様の写真を整理して、「やり残さないように生きてみたい」と語りかけたそうです。
今年は、家族でピザパーティーを楽しんだそうです。
そして、今度はワインの勉強を一緒に始めるとのこと。
趣味を広げ、お互い思いやりを持つ、素敵なお二人でした。
カウンセリング ココロのオアシス代表 ぶれんだ