アラフィフのバブル期の恋愛観

80年代の音楽が流れ、バブル全盛だったころ。

チケットぴあで、コンサートチケットを買う、

平日は青山の新しいレストランで食事をする。

週末は赤坂プリで、スゥートルームに泊まる、今日のランチはなだ万

いつも仕事の移動はタクシー!夜の帰宅もタクシー。

夜の街、車は二重駐車。歩いても歩いても、

ぜんぜんタクシーが捕まらない。。

 

昔の学生時代は赤坂のむげんという外国人がよく集まるディスコに、

会社の帰りはマハラジャやジュリアナ。

たまに西麻布のイエローというクラブに出入りする。

カメラマンや芸能人、業界関係者などがひしめき合い、盛り上がる。

そんな時代を生き抜いた、50代女性の恋愛観は、どこかバブルを引きずっている。

 

青春時代がバブルだったので、なんというか華やかで、

未来は明るいといういつも楽観的に考えてしまう。

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そんな恋愛観を持っているので、ずっと独身でここまできてしまったKさん。

一度、バブルの頃に大失恋をしてから、もうバブルの価値観からどこか抜けられない。

食事に行くにも、いつもホテルだし、おしゃれなカフェでないと行く気がしない。

という。

たぶん結婚には向かない、でも自分を変えることはできない。

 

そんなKさんがひょんなことから、昔踊った踊りが急に懐かしくなり、

ダンススクールに通うことになる。

ダンスと言っても社交ダンス。

だから、男女で踊るのでいつもレッスンでは生徒さんの誰かになる。

 

結構年上の女性も多く、60代、70代の方もいらっしゃる。

最近、講師として新しく30代の男性が入ってくる。

レッスンでは、手をつないで踊るので、体の密接度が高い。

よく言われる、恋愛関係に発展するこということは往々にしてあるらしい。

そして、Kさんも通うたびに、30歳の年下講師に好感を抱くようになる。

ちょっといい感じで、ちょっと好きかも。そんな気持ちでいた。

 

ところが、まあこういったスクールでは、

年配の女性たちが、被害妄想的に嫌みを言うようになる。

「あなたって、ダンスの礼儀も知らないの?」

「礼儀って?」

「決まってるじゃない!順序っていうものがあるのよ」

「順序??」

どうやらダンススクールでは、以前から習っている人が

パートナーを先に選ぶという暗黙のルールが存在していたらしい。

それをすっ飛ばして、若い講師とペアになることは掟破りになるらしい。。

 

まずい。。結局Kさんはもめ事を恐れて退会することにした。

 

突然退会したことを知った30歳のダンス講師から、電話がかかってきた。

「せっかく習い始めてセンスもあるのだから」

と説得されたが、やはり周りの目は怖くて続けることは断念する。

ならば、「今度一緒にどこかで踊りましょう」と思いもかけないことを言われる。

「えー」3か月後に、〇区の大会にぜひでましょうと誘われる。

 

そこからは、区民センターを借りて、衣装の相談をして、

ヘアメイクなど熱心になり、どんどんのめりこむ。

そして晴れの舞台で無事踊り切ることができた。

なんてったって、もとディスコで鍛えた体ステップなら任せてと、お手の物。

ダンス講師もkさんの踊りの軽快さに感心し、意気投合することになる。

 

そして、しばらくして男女の関係に。

まさか、50代で30代の男性とこういう関係になるとは思ってもいなかった。

 

でも、結婚をするつもりはないし、相手も一時的なものだと思う。

確かにこれで数年は楽しく暮らせると思うな。

もし別れたとしても、楽しい思い出ができたから。

 

50年代の女性の価値観はいろいろ。

 

カウンセリング ココロのオアシス 代表 ぶれんだ